高等学校工業 機械設計/機械要素と装置/ベルト

ベルト伝導は、離れた2軸をつなげて便利である。平ベルトには滑りがある。

ベルトとプーリにに歯をもたせ、噛みあうようにして滑りを防いだ、歯付ベルトがある。

ベルトの掛け方には、平行がけの他に、たすきがけ(「十字がけ」とも言う)などがある。

  • 歯付きベルトとプーリー。図の2番や4番が歯付きベルト。
  • 一般的なフラットベルト(平ベルト)。
  • ベルトの掛け方。一番左が平行がけ。真ん中が十字がけ。
目次

ベルトの長さ

平行掛けの場合、2個のプーリの径をそれぞれD1[mm]およびD2[mm]とすると、ベルトの長さLと巻きかけ角度θは、以下の式になる。φはプーリの共通接線が、プーリの中心を通る線となす角度である。2個のプーリのプーリ中心間の距離をa[mm]とする。すると、ϕ=arcsinD2D12a

{\displaystyle \phi =\arcsin {\frac {D_{2}-D_{1}}{2a}}}

L=(π2ϕ)D12+(π+2ϕ)D22+2acosϕ

{\displaystyle L=(\pi -2\phi ){\frac {D_{1}}{2}}+(\pi +2\phi ){\frac {D_{2}}{2}}+2a\cos \phi }

arcsin{\displaystyle \arcsin } とは三角関数 sin{\displaystyle \sin } の逆関数である。 つまり、sinx=y

{\displaystyle \sin x=y}

のときに、x=arcsiny

{\displaystyle x=\arcsin y}

という式で、arcsin{\displaystyle \arcsin }は定義される。 sinの逆関数が sin1{\displaystyle \sin ^{-1}} と表記される場合もある。

長さの近似式として、上の長さの式の中にあるcosの、べき級数展開の2次の項までの近似式を用いて、ベルトの長さの近似式を用いる場合もある。cosの2次までの展開式は、cosx1x22!

{\displaystyle \cos x\fallingdotseq 1-{\frac {x^{2}}{2!}}}

である。長さの近似式は、結果的には、Lπ(D2+D1)2+(D2+D1)24a+2a

{\displaystyle L\fallingdotseq {\frac {\pi (D_{2}+D_{1})}{2}}+{\frac {(D_{2}+D_{1})^{2}}{4a}}+2a}

となる。

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